2014年

4月

01日

No.9「ユアマ教会のSharing Love活動」

ヤンゴン郊外インセイン地区にあるユアマ・バプテスト教会を昨年11月に訪ねた時、2008年から始められたというSharing Love活動を知った。その活動は、スラムの子ども達が土曜日に集まり、教会の青年たちのリードで歌と踊りで楽しんだ後、保健衛生法の基本を学び、最後に昼食を頂くというプログラムだ。約20人の子どもと何人かの母親が午前午後2回に分けて集まる。さらに、母国語の読み書きができない少年少女向けの識字教室も開かれている(No.2を参照)。


この活動を目の当たりした時、マレーシアで不法移民集落の子どもたちに同様な活動を続けているロリスさんのことを直ぐに思い浮かべた。そして、なぜ、誰がこのような活動を始めたのか知りたいと思った。その関心への答えがすぐに与えられた。というのは、活動のきっかけをつくられたのが、私の知人であるチョウさんの夫人ティンさんと双子の姉妹ウィンさんだったからだ。活動の紹介冊子とDVD動画も作られていた。さらに、チョウさんの案内で子どもたちが住むスラムを訪れ、ゴミ収集場でリサイクル可能な物品を袋に詰める仕事をしていた少年たちと彼らに仕事を与えている男性とも会うことができたので、Sharing Love活動の概要を知ることができたのだ。

 

CFFの青年たちにこの活動を見せて考える機会を作りたい、と私たち訪問者が考えたのは自然の流れであった。日本の青年が子どもたちと出逢い、Sharing Love活動を担っているミャンマーの青年と対話した時に何が起こるか?豊かな国に育った青年と、未だ貧しく、民主国家への営みが始まったばかりのミャンマーの青年が出逢える機会(スタディーツアー、ワークキャンプ)に参加し、そこで気づいたこと、体験したことを帰国後に皆とシェアすることを期待した。


ここでは活動の詳細を解説することはあえてしないでおきたい。先入観なしで現地を訪れ感じることが大事だ、と考えるからだ。しかし、予め知らせておきたいことが一つだけある。この活動は、今ではユアマ教会が認知し、教会員の多くに支持され共同の業となっているが、はじめは一人の女性がたまたま病院で出逢った老婦人の話し相手となり、スラムの家二招かれ訪れたことが発端となり、近隣の子どもとのつながりができた事から始まったという事実だ。つまり、教会が主体となって始めたのではなく、一人の人間の行為が大事にされているという点だ。それを踏まえてSharing Love活動を見て来てほしい。

 

吉野輝雄